育休取得を控えた男性の皆さん、貴重な育休期間をどう過ごすべきか、悩んでいませんか?
特に「育休中の生活リズム」をどのように整えれば、子どもと十分に向き合いながらも自分の時間も確保できるのか、その具体策を求めている方も多いでしょう。
私も以前は同じ悩みを抱えていました。

「子どもと全力で向き合いたい」という気持ちと「自分のキャリアや趣味の時間も大切にしたい」という思いの間で葛藤していました。
しかし、妻との二人三脚で「シフト制育児」を実践することで、この問題を解決することができました。
この記事では、私自身の経験をもとに、育休中の効果的な生活リズムの作り方、特に「シフト制育児」の実践方法とそのメリットをご紹介します。
これから育休に入る男性社員の方々に、子育てを楽しみながらも自己成長の時間を確保する方法をお伝えします。
私は1年間の育休中にWeb制作を学び、副業で月5万円を稼ぐことに成功しました。
その後、会社に復職しながらも副業を続け、最終的にはフリーランスとして独立することができました。
約800gの超低体重出生児童として生まれた長男の育児に奮闘しながらも、育休をきっかけに人生を大きく変えることができたのです。

この記事を読むことで、充実した育児と自己成長の両立を実現するためのヒントを得ていただければ幸いです。
それでは、具体的な育休中の過ごし方について見ていきましょう。

育休中の副業としてWeb制作がオススメな理由についてはこちらをご覧ください。
オススメの育休中の過ごし方

育休期間は、子どもとの貴重な時間を過ごすだけでなく、自分自身を見つめ直し、新たなスキルを身につける絶好の機会でもあります。
では、どのように育休期間を過ごすのが効果的なのでしょうか?
その答えはシフト制育児です。
シフト制育児とは?
シフト制育児とは、パートナーと交代で育児を担当する方法です。
シフト制育児は、『育休夫婦の幸せシフト制育児』という本で紹介されています。
例えば、一方が昼間担当、もう一方が夜間担当というように、時間帯ごとに主担当を決めて育児を分担します。
これにより、それぞれが自分の担当時間外には休息や自由時間を確保することができます。
シフト制育児には以下のメリットがあります:
- 十分な睡眠時間の確保:交代制にすることで、まとまった睡眠時間を確保できます。育児の疲れを回復し、翌日も元気に子どもと向き合えます。
- 育児スキルの向上:ワンオペ(一人での育児)時間があることで、自分なりの育児スタイルを確立できます。はじめは不安でも、経験を積むことで自信がつき、育児力が大幅にアップします。
- メンタル面の強化:子どものギャン泣きなど、精神的に辛い場面でも、「次は交代の時間」という希望があれば耐えられます。一人で24時間抱え込むよりも心理的負担が軽減されます。
- パートナーシップの強化:二人で協力して育児に取り組むことで、お互いへの理解と信頼感が深まります。「一緒に頑張っている」という連帯感も生まれます。
また、慶應義塾大学の調査では、夫婦の家事・育児分担が“公平”と感じられることが妻の幸福度を高めることが分かっています。

シフト制育児を導入することで、育児の負担を軽減しながら、子どもと質の高い時間を過ごし、自分自身の時間も確保することができます。
具体的な我が家のシフト
ここでは、実際に我が家で実践している育児シフトの詳細をご紹介します。
もちろん、家庭ごとに最適なシフトは異なりますので、参考にしながら家庭に合ったスタイルを見つけてください。

<基本スケジュール>
- 8:00~18:00:ツーオペ(二人体制)
※私の妻は自営業で育休がないため、この時間帯は私がメインで子どものお世話をしていました。 - 18:00~夜1:00:妻ワンオペ
- 夜1:00~8:00:夫ワンオペ
このシフトにより、私と妻はそれぞれ約7時間の連続した睡眠時間を確保していました。
育児中の睡眠不足は想像以上に辛いものですが、このシフト制のおかげで体力的にも精神的にも余裕を持って育児に臨むことができました。
<食事スケジュール>
- 朝食(8:00):夫が用意
- 昼食(12:00):2人で協力して用意
- おやつ(夫のみ)(15:00):お腹が空きすぎると18:00に眠れないので、おやつタイムを設けていました。当然、夫が自分で用意。
- 夕食:妻が準備したものを各自のワンオペ時間に食べる
<ミルク>
我が家の子どもは、約半年間の入院期間中に哺乳瓶に慣れてしまったため、NICU退院後は完全ミルクでした。
退院してから約半年間は3時間おきに授乳をしていました。
月齢が上がるにつれ、段々と授乳間隔が広がっていきました。
<お風呂(17:00)>
子どもが退院した頃にはすでに沐浴の必要がなくなっていたため、17:00頃に妻と子どもが一緒に入浴していました。
お風呂から上がった子どもを私が受け取り、保湿クリームを塗ってから、ミルクをあげる流れが定着していました。

このように二人で協力することで、育児の負担が大きく軽減されます。
<自由時間>
子どもが比較的深く寝てくれるのは18:00~5:00の間でした。
この時間帯もミルクを飲むために子どもは起きますが、ミルクを飲むと15分~30分程度で寝てくれました。
ワンオペ担当者は自由時間として活用できます。
- 妻の自由時間:18:00~夜1:00(夕食準備の時間を除く)
- 夫の自由時間:夜1:00~5:00

この自由時間をどう活用するかが、育休生活を充実させる鍵となります。
シフト制育児を成功させるポイント

シフト制育児は単に時間帯を分けるだけではうまくいきません。
以下の3つのポイントを意識することで、より効果的にシフト制育児を実践することができます。
ぴよログで情報共有
シフト制育児で最も重要なのは、情報共有です。
子どもの状態や次にすべきことをしっかりと引き継がなければ、シフトチェンジがスムーズに行かず、結果として子どもにもストレスがかかってしまいます。
我が家では「ぴよログ」というアプリを使って、以下の情報を記録・共有していました:
- ミルクの時間と量
- 排泄の回数とタイミング
- 睡眠のリズム
- 体温などの健康状態
- 特記事項(機嫌が悪かった、よく笑ったなど)
このような記録をすることで、「最後のミルクから何時間経っているか」「今日はまだうんちが出ていないな」といったことが一目でわかり、適切なケアができるようになります。
アプリ以外にもホワイトボードを活用して、その日の予定や買い物リストなどを書き出しておくのも効果的でした。

我が家では、壁に貼り付けるホワイトボードを使って情報共有をしています。

寝る場所は分ける
シフト制育児を成功させる最大のポイントは、睡眠環境を整えることです。
具体的には、担当外の時間帯に休む人と子どもの寝る場所を分けることをおすすめします。
我が家では、以下のように寝る場所を分けています:
- 深夜(18:00~夜1:00)の妻ワンオペ時:妻と子どもはリビングで過ごし、夫は寝室で就寝
- 夜間(夜1:00~8:00)の夫ワンオペ時:夫と子どもはリビングで過ごし、妻は寝室で就寝

このように寝る場所を分けることで、担当外の人は子どもの泣き声などに邪魔されることなく、質の高い睡眠を取ることができます。
スケジュールを微調整する
一度決めたスケジュールが上手くいかないときは、柔軟に調整することも重要です。
特に以下のようなケースでは、スケジュールの見直しが必要になります:
- 子どもの生活リズムの変化:月齢が上がるにつれて睡眠時間や授乳間隔が変わってきます。
- 体調不良時の対応:子どもが風邪をひいたり、夜泣きがひどかったりする時期は、より負担の大きい時間帯を二人で分担するなど、臨機応変に対応することが必要です。
- パートナーの体調や予定:パートナーの体調不良や重要な予定がある場合は、一時的にシフトを変更することも検討しましょう。
どちらかに予定がある場合は事前にしっかり話し合い、スケジュールを調整してくことも重要です。
このような柔軟な対応が、長期的にシフト制育児を続けていくコツです。

我が家の場合、ご飯の時間などで気になった点が出てきたので都度スケジュールを修正していきました。
<シフト微調整1>
一番最初のスケジュールでは、ツーオペ時間に3食食べるようにしていましたが、夫が寝る直前に食べることになるので、食べる時間を修正しました。

<シフト微調整2>
また、当初は夫(私)が17時に寝るように計画していましたが、外が明るすぎて寝られなかったため、全体を1時間ずらす調整をしました。

ツーオペ時間は互いに協力
シフト制育児において、ツーオペ(二人体制)の時間帯は、単に二人で子どもを見るだけでなく、効率的に家事や育児を分担することが大切です。
我が家は、妻が自営業で育休が無かったため、夫(私)がメインで子供の面倒を見ていました。
ただ、妻は在宅での仕事のため、適宜協力し、以下のことを心掛けていました。:
- 家事の効率化:二人いる時間を活用して、洗濯、掃除、食事の準備などをまとめて行います。特に食事は作り置きを心がけ、ワンオペ時間中の負担を減らしています。
- 育児の分担:お風呂や着替え、遊びの時間など、二人で協力して行うことで、一人では難しい育児も安心して行えます。また、お互いの育児スタイルを観察し、学び合うことも大切です。
ツーオペ時間帯を有効に使うことで、夜間のワンオペ時間をより負担なく乗り切ることができます。

事前にしっかりと準備をすることがシフト制育児の成功の秘訣です。
自由時間を有意義に使う

シフト制育児の最大のメリットの一つは、各自がまとまった自由時間を確保できることです。
この時間をどのように活用するかで、育休期間の充実度が大きく変わってきます。
会社から離れて自由なことをできる時間は限られる
育休中は、長年勤めてきた会社から一時的に離れる貴重な期間です。
しかし、多くの方が感じるのは「思ったよりも自由な時間がない」という現実です。
育児は想像以上に時間と労力を要するため、特に以下のような制約があることを理解しておきましょう:
- 断片的な時間:子どもの睡眠や生活リズムに合わせるため、まとまった時間を確保しづらい。
- 予測不可能性:子どもの体調や機嫌によって、予定通りに自由時間を確保できないことも多い。
- 体力的な制約:育児で体力を消耗するため、自由時間があっても思うように活動できないことがある。
だからこそ、限られた自由時間を計画的に、そして有意義に使うことが重要になります。
シフト制育児では、担当外の時間帯にまとまった自由時間を確保できるので、これを最大限に活用しましょう。
私も育休期間の前半はダラダラしてしまって大変後悔しています。

「育休中にやっておけばよかったこと」を以下の記事にまとめているので、ぜひご覧ください。
まとめ

育休中の生活リズムを効果的に整えることは、子どもと充実した時間を過ごしながらも自分自身の成長を実現するための鍵となります。
この記事でご紹介したシフト制育児の実践ポイントをまとめると:
- シフト制育児を導入する
- パートナーと時間帯を分担して育児を行う
- お互いにまとまった睡眠と自由時間を確保する
- シフト制育児を成功させるポイント
- ぴよログで情報共有
- 寝る場所を分けて、質の高い睡眠を確保する
- 子どもの成長や状況に合わせてスケジュールを微調整する
- ツーオペ時間には互いに協力し、効率的に家事・育児を行う
- 自由時間を有効活用する
- 限られた自由時間を計画的に使う
- スキルアップのための勉強に時間を投資する
- 将来の選択肢を広げるための準備をする
育休は、単に「子育てのため」だけでなく、自分自身の人生を見つめ直し、新たな可能性を見出すチャンスでもあります。
シフト制育児を通じて子どもとしっかり向き合いながらも、自分の時間を大切にすることで、より充実した育児生活を送ることができるでしょう。

私自身、育休をきっかけにWeb制作の副業からフリーランスへと転身し、人生の選択肢が大きく広がりました。
皆さんも育休期間を最大限に活用して、子どもとの絆を深めながら、自分自身も成長できる貴重な時間にしてください。

育休中の副業としてWeb制作がオススメな理由を以下の記事にまとめています。
ぜひご覧ください。
これから育休を取るパパへ
育休は「会社を休む期間」ではなく、新しい人生の扉を開く機会です。
私のように、育休をきっかけに新しいキャリアや生き方を見つける人も少なくありません。
ぜひ、この貴重な時間を最大限に活用してください。
もし育休中の過ごし方や、育児と並行してのスキルアップについて質問や相談があれば、ぜひ問い合わせフォームからご連絡ください。
同じ経験をした先輩パパとして、できる限りサポートします!

最後まで読んでいただきありがとうございました!